ジジのお笑い建築学校、ジムインの松本晴子です。
ジジ校長、建築学生諸方々との購読本えらびに余念のないご様子です。
…よくあるブックリストだと、古典的名著というか、なんだか古(くさ)い本が多いですね~…。
とぼやきつつ、最新版コンピュテーショナルデザイン本をパラパラなさっています。
お笑い建築図書館の蔵書、臭いというよりは、埃っぽいものが多いですが…。
それはともかく。古典的名著!
建築書的定番と言えばこちらでしょうか:
写真は、Arthaudから1992年に出版された復刻版 で、ジジ校長によれば、1923年に出版された初版本の判型を再現しているそうです。
ヴェール・ユヌ・アルシテクチュール。1923年に出版され、世界の建築業界の一大センセーションを巻き起こしたそうです。1冊の本が建築デザインの流れをガラリと変えてしまった歴史的名著。
フランスの本屋さんの建築コーナーでよく見かける普及版はこの2冊があります:
日本のアマゾンでも購入できるみたいですね。
ちなみに、1923年のVers une architectureが、極東・日本で最初に、宮崎謙三訳『建築芸術へ』として訳書が出版されたのは1929年。90年前、たった6年後に地球の反対?まで思想を広めせしめていたとは、ル・コルビュジエ先生、脅威の伝播力です。
鹿島出版会のいわゆる黒本です:
ル・コルビュジエ『建築をめざして』, 1923ル・コルビュジエ『ユルバニスム』, 1925
『ユルバニスム』黒本、刷の違いで、箱のデザインがことなったりするのですね。
とかいって、こういう古典的名著をなぜ読まされなければならないのか…と。
んだからデザインがいきなり上手くなる、なんてことはなさげですが。
長期的に見れば、もしかしたら、将来的に国際コンペに参加して、チョット気の利いた文章を引用しておけば、愛でたくなんらかの賞を与えてくれるかも……などとよこしまな未来を妄想すれば、少しは読む気になるかも…でしょうか。そんなに甘くは無かろうですが。