ジジのお笑い建築学校(続)

笑えなくてもいい…ひきこもり派が建築の全てを語る! ジジ校長(=林要次)+ジムイン(=松本晴子)+新人くん(縁故採用)のケンチク業務的日誌です。

ジムイン(松本晴子) フランス

フランクリン通りのアパート/オーギュスト・ペレ先生

お笑い建築学校、事務員の松本晴子です。こんにちは!

週末出勤をいとわぬ勤労事務員になりました。。

さて週末はゆるりと「あのコーナーはいま!」コーナー。なかなか更新されないカテゴリの復活をねらいます。

本日は「タイル」です。

一見すると、単なる?高級マンション。

しかし、ジーっとみると。

目の前に浮かび上がるのは…。そう、タイルです。

オーギュスト・ペレ(1874年2月12日 – 1954年2月25日)、パリ16区のフランクリン通りのアパート。1904年。オーギュスト29歳の時の作品です。場所はシャイヨー宮の裏手です。

ペレはベルギーの富裕な建設業者の家に生まれました。パリのエコール・デ・ボザールを中退後はコンストラクターとしての道を邁進します。

フランクリン通りのアパートは鉄筋!コンクリートを使用した最初期の近代建築として建築史に残ります。コンクリートの可塑性が建築の自由な造形を可能にした、という感じでしょうか…。

しかし。この建築の魅力はなんといってもファサードのタイル。
街中に咲く優美な花模様がパリの灰色の空の下で高温の輝きを放ちます。
美しさは説得力をもつもので、コンクリートもいいかもな…と、
同時代人たちに刷りこみを与えたかもしれません。

このタイルをデザインしたのがアレクサンドル・ビゴ(1862-1927)

アールヌーヴォー期のセラミック職人でファサードデザイナー。パリを中心に、ビゴのファサードがいくつか残されています。大型の商業建築を手がけるなど、売れっ子デザイナーであったようです。「お笑い建築学校」では、アッベスのサン・ジャン・ド・モンマルトル教会堂のセラミックが登場しました。すべてジジ校長の受け売りですが。

近代建築とタイルの関係は1月8日のジジ校長の訓示(1862-1927)に詳しいです。タイルとコンクリートの関係性(?)というのも面白いです。コレまたジジ校長の受け売りですが。。

ちなみにペレは2月12日生まれで2月25日に亡くなってます。ペレ誕生会をひそかに企画しようかしらと。。

笑えなくてもいい…ひきこもり派が建築の全てを語る! ジジ校長(=林要次)+ジムイン(=松本晴子)+新人くん(縁故採用)による新・ケンチク業務的日誌です。 林要次:1級建築士、博士(工学) 松本晴子:翻訳家、美術評論 新人くん:小学生、Scratcher